近江一閑張の特徴 ─ flow ─

〈編み〉

自由自在に「紙」を操る技術が、近江一閑張の特徴です。
紙ひもの柔軟さを活かし、編み、曲げ、結び、骨組みとなる紙ひも素地を作り上げていきます。素材に紙ひもを用いることで、多様な用途に適応する商品を形作ることができます。

〈張り〉

近江一閑張独自の特別色で別注した五箇山和紙(富山県)を使用しています。
白い和紙で下張りを施した後、色のついた和紙で上張りします。手漉きの和紙は繊維が長く、凹凸面にも馴染みやすいため、紙ひも素地の網目を美しくはっきりと出すことができます。
丹念に隙間なく張ることにより、破れにくく丈夫に仕上がります。一面一面丁寧に張り、乾燥を繰り返し、少しずつ完成へと近付いていきます。

〈塗り〉

~柿渋仕上げ~
柿渋は、渋柿の未熟な果実を粉砕、圧搾して得られた汁液を発酵・熟成させて得られる、赤褐色で半透明の液体。
柿渋には防虫、防腐、撥水作用があり、和紙の上に柿渋を塗り重ねる事によって和紙を強固にするとともに、撥水性を与える事ができます。

~ウレタン仕上げ~
ウレタン塗料とは、ウレタン系樹脂を主成分とした塗料で、木製や塩ビ製素材、鉄部に適した塗料。
ウレタンには耐水性があり、和紙の上にウレタンを塗り重ねる事によって和紙を強固にするとともに、耐水性が増し、水洗いができます。